公益社団法人 日本スカッシュ協会

トップ選手紹介ナショナルチーム

2023.10.04

<第19回アジア競技大会・中国(杭州)Day12> 

<第19回アジア競技大会・中国(杭州)Day12>
大会もあと2日。
ミックスダブルスは予選リーグの最終戦と準々決勝、個人戦は準々決勝が行われました。
1勝1敗で迎えたミックスダブルスの予選リーグ最終戦。
第1シードでコモンウェルスゲームスの優勝選手を含むインドペアと対戦しました。
昨日までと同様の戦術で挑みますが、インドペアの強打によりラリーのペースが一段階上がります。その中で的確に配球してくるインドペアに対し、スギトモペアも必死に対応しますが後半ミスが目立ち1ゲーム目を落とします。セット間に作戦を修正して挑みますが、明らかにダブルス慣れしているインドペアはオフェンス、ディフェンス共にコンビネーションが出来ており、最後まで切り崩せませんでした。
0-2のストレートでこの試合を落としたことで、スギトモペアの予選リーグ敗退が決まってしまいました。今大会で初採用されたミックスダブルスですが、他国のチームとの差は本当に僅差でまだまだ発展途上の種目だと思います。だからこそ3年後の名古屋でメダル獲得のチャンスも大いにある手ごたえは感じました。
今後の強化も方向性を明確にしていきたいと思いました。
個人戦の準々決勝3試合。
まずは渡邉選手の試合からスタートでした。メダル獲得がかかった試合で、意識しないようにしていても緊張はあったと思います。若干硬さのある中ですが、序盤はある程度安定した攻守をみせしっかり先手を取ります。途中、バックハンドボレーの上手い相手に苦しめられますが、ここを抑え2-0でリード。しかし、3ゲーム目に入るとドライブの長さが短くなり流れを持って行かれリードを許しますが、終盤追いつき最後はバックハンドのボーストが決まり、日本スカッシュ界初の個人戦メダルが確定しました!
チームとしても勢いのついた続く机選手の試合。3度目の対戦となったGhosal Saurav(IND)との試合。
机選手は序盤から最大集中で挑み、ファーストラリーからボレーニックを炸裂するなどしっかり食らいついていきます。対してGhosalは机選手のスピードを警戒して、早めにロブとドロップで揺さぶってきました。
1ゲーム目は中盤まで耐えますが、少しのミスが差となり終盤離されてしまったのはもったいなかったです。
2ゲーム目に入り、机のフォアからのボーストと溜めたストレートのコンビネーションが効果を発揮し、徐々にリズムをつかみます。タイブレークに突入し終盤まで縺れる展開となりますがプレッシャーのかかる場面でも冷静に抑え込まれ0-2でリードされました。流れを与えてしまった事で3ゲーム目も一気にリードを与えてしまいます。
中盤から徐々に反撃しますが序盤のリードを保たれたままこのゲームを落とし、机選手のチャレンジはベスト8で終了となりました。
負けはしましたが、スコア以上に競った内容であった事や相手選手が机選手を警戒してロブ等を多用してきたことは、机選手の成長を裏付けるものだったと思います。
しかし、机選手を相手にあのハイスピードの展開の中で3ゲームを通じてミスらしいミスが2本(内1本はストローク)と圧倒的なクオリティを見せつけられたのも事実でした。この辺りの差をいかに埋めていけるかが今後のカギとなるでしょう。
最後に緑川選手の試合です。
今大会第2シードのHo Tze Lok(HKG)との対戦となりましたが、今の緑川選手のやれることを出した内容でした。緑川選手の機動力を生かしてボールをピックアップし続けながら相手のミスを引き出して中盤まで対抗していきますが、中盤から相手のフロントコートへのアプローチが的確で先行されます。
2ゲーム目も同様に食らいつきますがオフェンスのボールが浮くこともあり中途半端になってしまったのが勿体なかったです。
0-2となって迎えた3ゲーム目。今できることは出し切れていたと思いますが、ショットクオリティで一枚上手のHoに要所を締められ0-3で緑川もベスト8で大会を終えました。
昨日の結果により渡邉選手以外の5選手の大会が終了となりました。
団体戦でのメダル獲得が出来なかったですが、渡邉選手のベスト4が確定したことで2大会連続のメダルも確定しました。ただ、最終目標はここではないので、明日の準決勝は”TEAM JAPAN”一丸となって応援し、運命の大一番を突破してもらいたいと思います!
※個人戦のC1は下記のURLで視聴可能なはずだそうです。
比赛项目 (yangshipin.cn)
監督 松本淳
【シングルス男女】
Ryunosuke Tsukue lost Saurav Ghosal(IND) 5-11,10-12,3-11
Satomi Watanabe beat Tanvi Khanna(IND) 11-5,11-6,12-10
Akari Midorikawa lost Ho Tze Lok 11-5,11-5,11-6
【ミックスダブルス】
Tomotaka Endo/Risa Sugimoto lost Harinder Pal Sandhu/ Dipika Pallikal (IND) 5-11,5-11
【10月4日の試合】
女子個人戦準決勝
渡邉聡美 15:00~(日本時間16:00~) C1

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