大会最終日を迎え、“TEAM　JAPAN”の最終戦は緑川選手のSpecial Plateの決勝です。
<Women’s Special Plate Final>
緑川－Yeonsoo Yang（KOR）
１－３（11-9.7-11.4-11.8-11）
過去何度も日本選手と対戦経験のあるベテランのYang選手ですが、キレのいいドライブと相手のタイミングを外したり、ボールの出所を見えなくする上手さを兼ね備えた選手です。
昨日は不戦勝で試合がなかった分、身体の疲労感もなく試合に挑めた緑川選手がスタートからしっかりと落ち着いてドライブをコントロールしていたので相手をバックコートまで引っ張ることができ、ショートキルやドロップで効果的に得点できていました。
2ゲーム目に入り、1ゲーム目に良かったドライブの長さがブレ始め、徐々に中央のスペースを取られるシチュエーションが増え始め、逆に前後に動かされるケースが増えてしまいます。
こうなってくると移動距離が多くなり、1球拾っても次もアタッキングされ後手に回る展開になってしまうのでゲームが難しくなりますね。
１－１で迎えた3ゲーム目。
2ゲーム目で相手に流れを与えたまま防戦一方の展開となってしまい、ミスも多くこのゲームはさらに難しい展開となってしまいました。
後がなくなった4ゲーム目は相手にも少しずつ疲れが見え始め、ミスが出始めます。
また、1ゲーム目で使っていたショートキルなどフロントへ積極的なアタッキングでプレッシャーをかけに行けたことも良かったと思います。
しかし、追い上げもここまで。最後はYang選手が気迫で振り切り、惜しい敗戦となりました。
相手の疲れがピークだっただけに、もう１ゲーム行きたかったです。
そして、メインドローの男子では第一シードで世界ランキング17位のEain Yow Ng選手に9-16シードから破竹の快進撃で勝ち上がってきたインドの新星Velavan Senthilkumar選手が挑む構図となりましたが結果は３－０ストレートでNg選手が貫録勝ちを収めました。
ただ、1分越えのラリーが頻発するハイレベルなラリーの応酬は決勝戦に相応しい内容だったと思います。
女子は第1シードの渡邉選手を破ったマレーシアのSivasangari Subramaniam選手と第2シードを破って勝ち上がってきた地元香港のChan Sin Yuk選手とシードバック同士の対戦となりました。
昨日の渡邉選手同様にプレッシャーからなのか出だしからSivasangari選手に緊張がみられ、終始動きが固かったですね。
昨日までのショットのキレやセレクションの上手さは影を潜め、逆にYuk選手が地元の大声援を受け、ショットのキレ、動きともにハイパフォーマンスを発揮して初の栄冠を手に入れました。
チームマネジャー＆コーチ 松本淳