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2024.03.09
ナショナルチーム
第15回東アジア選手権 大会レポート②
<第15回東アジア選手権(中国・海寧):大会レポート②>
Day2
JPN Beat MGL
Shota Yasunari Beat Yesun Otgonchimeg 3:0 11-1 11-1 11-2 (33/4) 8m
Yujin Ikeda Beat Bayarmaa Bolor 3:0 11-1 11-0 11-0 (33/1) 13m
Yuma (Jason Oliver)Sano(Herring) Beat Gantulga Munkh-Orgil 3:0 11-0 11-2 11-1 (33/3) 11m
Kurumi Takahashi Beat Altankhuyag Ariunbileg 3:0 11-0 11-0 11-0 (33/1) 9m
Ren(Kathryn Wren)Sano(Herring) Beat Orgil Yesuibegim 3:0 11-3 11-1 11-3 (33/7) 15m
モンゴル戦から約4時間後、予選Pool最大の山場となる韓国戦が早くもやってきました。
東アジア選手権は試合順がM3⇒W2⇒M1⇒W1⇒M2と固定で決まっている為、TEAM JAPANは佐野(J)⇒佐野(K)⇒安成⇒高橋⇒池田の順で出場です。
第1試合、佐野ジェイソンは少し独特なリズムで仕掛けてくる相手に対し出だしで主導権を奪われます。
2ゲーム目に入り、少し相手のペースでスローテンポだったところをボレーやフロントコートを使いペースアップさせ、流れを引き寄せると、疲れの見え始めた相手に対し一気に2-1でと逆転します。
しかし、疲れが見えてからが韓国プレイヤーの真骨頂ですね。
粘りを見せられこのゲームをタイブレークで落とすと最後は一気に流れを作られ逃げ切られました。
第2試合、佐野キャサリンが出場。
スタートからテンポの速い相手に対し、ペースが吊り上げられてしまいゲームメイクが中途半端になった事でこのゲームを落とします。
ゲーム間にその部分を修正し、少しペースを落としたり、相手のアタッキングに対してカウンターに行くようにしたらこれが上手くマッチしました。
2ゲーム目は惜しくもタイブレークで落としましたが収穫のあるゲームになったと思います。
3ゲーム目も同じカウンターのショットが決まり得点は奪えてましたが、ここまでの展開となりました。
キャサリンはショットのキレが良いタイプのプレイヤーなので、これに予測の精度が上がりフレキシブルなマインドが入ったらさらにパフォーマンスが上がる可能性を感じましたね。
チームとして2連敗となり後がなくなった3試合目。
TEAM JAPANの大黒柱である安成が登場します。
スタートから調子も良くメリハリの効いた展開で着実にポイントを重ねますが、ゲーム終盤で相手のリズムにつかまると9-4から一気に捲られてしまいこのゲームを落とすと、そこからあまり良くない負のループに陥ります。
淡々とワンペースでラリーをしながら、仕掛けどころではメリハリの効いたショットを打ってくる選手に対し、思考が先行してしまいリアクションがワンテンポ遅れリズムに乗れなくなりました。
試合後に本人とも話しましたが、責任感も強く、試合に入り込みすぎる性格故にあれこれ考えすぎてしまいゲームを落とすことが目立つので、良い意味でもっと自分自身の感覚と発想を信じてシンプルにプレーしてもらえたら良かったかなと思います。
結果としては0-3で敗れましたが、この敗戦を機に次につながる成長を期待したいです。
チームの敗戦は決まってしまいましたが明日以降に繋がる試合にするべく4試合目に高橋が登場します。
初のシニア代表で格上の選手に対し、ラリーを丁寧に作ろうと試みますが、テンポで上回ってくる相手に対して簡単に思い通りの展開になりません。
やろうとしていること自体は間違っていないのですが、そこには相手が存在していて尚且つ相手の思惑もある訳ですから付き合ってくれない事も多々存在します。
そうなった場合、通用しないゲームプランは一旦置いておいて違うゲームプランで対抗しないと一気に流れを与える形になり高確率でゲームを落とす事になり、まさにその状況になりました。
2ゲーム目以降はまず今の自分が出来ることを冷静に判断し、シンプルなゲームプランに変更したことで中盤からリズムを取り戻します。
結果的には0-3で敗れてはしまいましたが、格上相手に今の課題が明確になる試合だったと思うので、明日以降の試合でも意識して取り組んでもらえたらと思います。
最後に一矢報いる為に池田が出場となります。
チームの結果が決まってしまっているだけに中々モチベーションを作るのが難しいシチュエーションではありましたが、スピードのある相手に対し互角のラリーを展開します。
バックコートのラリーでは遜色ないのですが、そこからアタッキングのバリエーションとキレは相手の方が上回っていたと感じそこで差が出たかなと思いました。
池田の持ち味でもあるスピードとピックアップで相手のファーストアタックをピックアップするところまでは良いのですが、拾ったあとのボールがルーズになることが多く2手目、3手目と積み重ねられたときに振り切られてしまいました。
オフェンス面でも一つ一つシンプルなショットは良いのですが、布石になる配球やモーションと逆を突くようなショットバリエーションがまだ少なく課題が残ったと思います。
その様な内容が1ゲーム目から3ゲーム目まで終始あり競りはしたものの0-3での敗戦となりました。
ライバル韓国との対戦で0-5の完敗。
チームを預かる者としても考えさせられる内容ではあったと思いますが、個人的には若い新戦力のポテンシャルや課題など得れた物も多く感じれた試合になったのでそこは救いだったと思います。
ホテルに戻ったあとのミーティングでは、全選手に対し今日の試合における気になった部分をフィードバックし、全員でディスカッションできたので明日以降の試合で各自変化が出ることに期待しています。
明日は午前中に準決勝進出をかけて台湾と予選Pool最終戦を戦います。
台湾に勝った場合、午後は準決勝となり多分、無敗の香港と対戦となるでしょう。
チームの雰囲気も凄く良いのでTEAM JAPANとして更なる一体感を作りながら頑張ってもらいます!
KOR Beat JPN
Minwoo Lee Beat Shota Yasunari 3:0 11-9 11-7 11-9 (33/25) 30m
Jooyoung Na Beat Yujin Ikeda 3:0 11-8 11-8 11-8 (33/24) 28m
Seungyong Yoo Beat Yuma(Jason Oliver)Sano(Herring) 3:2 11-6 14-16 8-11 12-10 11-4(56/47) 57m
Mingyeong Heo Beat Kurumi Takahashi 3:0 11-5 11-6 11-9 (33/20) 21m
Hwayeong Eum Beat Ren (Kathryn Wren)Sano(Herring) 3:0 11-5 14-12 11-7 (36/24) 22m
【明日の試合予定】
予選最終戦
日本 対 台湾 9:30~(日本時間10:30~) Court2
準決勝 ※台湾戦に勝利した場合
日本 対 未定 15:00~(日本時間16:00~) Court1
※ストリーミング配信については配信が無く、SNS等が制限されている為配信が出来ません。
監督 松本淳