公益社団法人 日本スカッシュ協会

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2023.06.16

ナショナルチーム

<WORLD CUP2023大会レポート③ 大会2日目> 

▼結果
[3] Japan 3-1 [6] Hong Kong, China
Akari Midorikawa 1-3 Tse Yee Lam Toby
Ryunosuke Tsukue 3-0 Ling To Yu
Satomi Watanabe 3-1 Fung Heylie
Tomotaka Endo 3-0 Chung Yat Long
昨日の南アフリカ戦を勝利で飾った日本とインドが勝ったことで、今日の香港戦に勝てば準決勝進出に大きく前進する為、大事な試合となりました。
昨日同様10:30試合開始ということで気温も高く、相変わらずの暑さの中での試合となります。
しかし、出場メンバーの感覚的には昨日よりはボールの弾みが少なく、今日はドロップも効果的に使っていけるといった情報もチームで共有出来ていたので、各選手がしっかり準備して試合に挑めていました。
出場順はW2(緑川)➡M1(机)➡W1(渡邉)➡M2(遠藤)です。
試合順が昨日とは反対になり“TEAM JAPAN”のトップバッターは緑川選手からです。
昨日の反省点を踏まえ、スタートから低く短いボールを多用していきました。
フロントコートへの対応はそこまで早く無い相手だっただけに効果はあったのですが、昨日よりもボールが伸びなかったこともあり、逆にカウンタードロップで失点してしまうシチュエーションが目立ちました。
この辺りは短いスコアリングシステムなだけに早めに気づいて対応しないといけない分、常に相手やコートコンデションにも意識を張っておくことが重要です。
1ゲーム目を5-7で落とし、迎えた2ゲーム目。
1ゲーム目にショートキルを多く使った事で相手の意識も少し前よりになり、逆に長いドライブで効果的に得点できてゲームをタイに戻します。
しかし、ここから緑川選手のドライブのコントロールに乱れが生じ相手に流れを与えてしまいます。
何度も言いますが、このスコアリングシステムは先に流れが来れば一気に押し切れるし、逆もまたしかりです。
3ゲーム目、4ゲーム目ともに流れを止めることが出来ず押し切られての敗戦となりました。
普段のゲームプランと別物にしなくてはいけない分、本人も一生懸命アジャストしようとしてますが、逆に意識しすぎて迷いが出てしまっている様に感じるので、明日のインド戦はシンプルに開き直ったプレーに期待したいと思っています。
香港に先行されてしまったので連敗は避けたい第2試合。
昨日、チームの勝利を決めた机選手が登場します。
普段のゲームプランからどこまでアジャストしてゲームメイクをするかが重要かなと思っていましたが、結果からいうと失点が1,4,1と圧巻の内容でした。
低めの強いドライブと抜いた中間速のストレートを上手く使って相手に的を絞らせず、それをさらに生かすためにアプローチのドロップを織り交ぜていたのが効果的でしたね。
本人としては自分のやりたいスカッシュではないと思いますが、チームの勝利の為にしっかりと仕事をしてくれました。
明日はインドのエースSaurav Ghosal選手との対戦が今から楽しみです。
勝敗は1勝1敗ですが、勝ち点では2-1で逆転した為、次の渡邉選手が勝利すればチームの勝利が確定します。
このスコアリングシステムの特徴をしっかりと理解して自分のプレースタイルにいち早く対応した渡邉選手ですし、ストロングポイントである強いドライブがこのコートでも効果的に使えていたので序盤から相手にプレッシャーをかけて押し込んでいきます。
相手がコートの後方に引っ張られながらドライブに押し込まれたためミスも多く引き出し、1,2ゲーム目とも相手を圧倒します。
3ゲーム目に入り、強いドライブを意識するあまり力みが生まれてしまい渡邉選手のミスの数が増えます。
また、ラリーのリズムが一定になりすぎてしまい相手が慣れてしまった事で流れを渡してしまったのはもったいなかったですね。
しかし、そこをしっかりと修正してこの試合を3-1で収めます。
この勝利によりチームの勝利が確定しました。
明日以降の試合は渡邉選手の勝利がベースになると思うのでプレッシャーもかかると思いますし、アジア選手権からの連戦の疲れもあると思いますがチームの為に頑張ってもらいたいと思います。
チームの勝利が確定して迎えた最終試合。
勝って明日への弾みにしたい遠藤選手の試合です。
遠藤選手も昨日の内容をしっかりと踏まえ序盤から上手くゲームメイクしていきます。
渡邉選手と遠藤選手は本当に戦術のアジャスト力に優れていてるなと改めて思いました。
1ゲーム目は大きなミスもなく相手にプレッシャーをかけてミスを誘いつつ要所を締める展開でしっかりと取ります。
2ゲーム目に入り、若干ペースが上がった事で遠藤選手のミスが目立ち始めたのと、アンラッキーなジャッジが2続き6-6となりましたがさすがの勝負図強さをみせこのゲームも押さえます。
3ゲーム目は効果的にドロップやトリックショットを織り交ぜて相手の目線を散らしたことでこのゲームも要所を締めてしっかり勝ち切ってくれました。
チームとして3勝1敗(勝ち点5-1)で香港を撃破し、2勝のインドに並んでグループ首位をキープしました。
明日はPool戦の最終戦で首位通過をかけてインドと対戦します。
決勝進出する為にここでのシードバックは大きいので“TEAM JAPAN”一丸となって挑みたいと思います!
チームマネージャー&コーチ 松本淳
ストリーミングは下記のリンクからご覧になれます。
◆World Squash TV
https://worldsquash.tv/page/633af81e29bfd849259bf147
◆Watch Live Sports & VOD – Olympic Channel Videos on Demand (olympics.com)
https://olympics.com/en/olympic-channel/

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