公益社団法人 日本スカッシュ協会

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2023.06.08

ナショナルチーム

<第22回アジア選手権個人戦・大会レポート④  大会2日目> 

昨日の試合で渡邉選手以外はメインドローから敗退した為、林、安成、緑川の3選手は2回戦敗者達で戦うSpecial Plate(17位~32位)となりました。
そして、大会第一シードの渡邉選手は準々決勝進出をかけて3回戦に挑みます。
【本日の各選手の試合振り返り】
◇Men‘s Special Plate
安成-Aaron-Jon Widjaja LIANG (SIN)
3-2(8-11.11-7.7-11.11-6.11-5)
対戦相手は安成選手と同世代でシンガポールの1,2番手の選手でした。
昨日に引き続きベースラリーの入りはとても良く、身体の動きも悪くなかったと思います。
相手のミスとドライブ系のショットで得点は取れていたのですが、フロントコートでのタッチショットが良い相手にカウンタードロップで崩されて1ゲーム目を落とします。
その部分を修正して2ゲーム目に入るとフロントコートでの失点が減り、コートを満遍なく使った配球で効果的に得点できました。
しかし、1-1で迎えた3ゲーム目に相手の得意なフロントコートのドロップと執拗なピックアップに安成選手が我慢できず大切な終盤でミスを連発してしまったのは本当にもったいなかったと思います。
後がなくなった4ゲーム目はとにかく我慢することと攻守のメリハリをつけることにフォーカスし、ミスの数を半分以下に出来たのはとても良い修正力でしたね。
勝敗がかかった最終ゲームはしっかりとラリーの中で我慢することをし、その見返りとして相手のピックアップが徐々に遅れはじめ安成選手が終始主導権をもってコントロールできました。
明日は今日以上に大変な試合になることが予想されるのでしっかりケアして備えてもらいたいです。
林-Haizhen LI (CHN)
3-0(11-6.11-4.11-5)
近年スカッシュにも力を入れ始めた中国ですが、杭州でアジア競技大会が開催される為、特に選手強化に力をいれている印象です。
その中国の代表選手で180cm後半はありそうな高身長の選手でした。
あまり情報のない選手だったのですが、プレーが始まると長い腕を振り回して強打をバチバチに打ち込んでくる躍動感ある選手で、昨日は身体のキレがイマイチだった林選手も真っ向から打ち合うハイテンポのラリーとなります。
ハイテンポのラリーの中、昨日よりも明らかにキレのいい動きでショットも動きも相手を終始圧倒出来ていて安心してみていられる試合でした。
明日は韓国のDongjun LEE選手で韓国の選手はパワー、フィジカルに長けているので我慢が必要な試合になると思いますが、今日のいいイメージのまま良い結果を期待したいです。
◇Women’s Special Plate
緑川-Anantana PRASERTRATANAKUL (THA)
3-0(11-1.11-7.11-6)
タイも近年スカッシュの選手強化に取り組みだし、徐々に強い選手も出始めてきた国です。
この選手は高身長の選手で緑川選手と頭一つ分くらい大きかったです。
正直、レベル差があった試合だったので序盤から緑川選手が主導権を握ってラリーをコントロールでき、この試合も安心してみていられました。
ただ、2,3ゲーム目と試合が続くにつれて安易なコントロールミスがあり、失点するケースが増えたしまいました。
こういう試合だからこそ、慌てずしっかりと目的意識をもったショットセレクションとゲームメイクが出来ると上位との対戦で生きてくると思うので取り組んでもらえたらと思います。
明日は韓国のDongju SONG選手と対戦です。
ここから先は同等クラス以上の対戦になるので油断も余裕もなくなると思いますが、一つでも多くの勝利と経験値をもたらしてくれると信じています。
◇Women’s R3
渡邉-Ching Hei FUNG (HKG)
3-0(11-5.11-3.11-5)
アジア初制覇を狙う渡邉選手の3回戦は地元香港のChing Hei FUNG選手で実力的には5~6番手くらいですかね。
プレースタイルはベーシックで大きな穴がないオールラウンダー系の選手です。
出だしの3ラリーはFung選手のショットが凄く良く、連続で失点してしまいますが、慌てずしっかりラリーを作りそこからは圧倒するラリーでしたね。
大きなミスもなく、3ゲームを通じてミスの数が3本のみで、序盤にバックコートへのドライブでしっかりプレッシャーをかけていた分、後半はフロントコートのショットで効果的に得点できていました。
まさにお手本のような展開でしたね。
まだ、今日は集中力も100%といった感じではなく細かいコントロールミスは目立ちましたが、そのミスが致命傷(失点)にならないレベルに収めれるのが、やはり今の渡邉選手の実力なんだと思います。
明日は準々決勝。
香港の代表選手でもあるTsz Wing TONG選手との対戦です。
TONG選手は今日フルゲームの激戦を行っていたので明日の試合にも少なからずダメージは持っていると思いますが、気を抜かずしっかりと勝ち切ってもらいたいと思います。
チームマネジャー&コーチ 松本淳
【明日の各選手の試合時間】
◇Men‘s Special Plate
安成-David William PELINO(PHI) 15:00 C9
林 -Dongjun LEE (KOR) 15:00 C10
◇Women’s Special Plate
緑川-Dongju SONG (KOR) 15:45 C8
◇Women’s Quarter-finals
渡邉-Tsz Wing TONG (HKG) 14:15 CC
※記載の試合時間は現地時間です。(日本時間は+1時間してください)
【香港スカッシュ協会公式FB】※ストリーミング配信はここから
https://www.facebook.com/HongKongSquash
【大会公式HP】※試合結果はここから
https://www.hksquash.org.hk/…/tourna…/detail/id/109.html

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