<第15回東アジア選手権(中国・海寧):大会レポート④>
Day4
3日間開催の東アジア選手権は本日が大会最終日です。
TEAM JAPANは中国と3位決定戦を争いました。
過去14大会メダル獲得と逃していないので何とも銅メダルは死守したいところです。
第1試合、佐野ジェイソンからスタートした訳ですが、ここまでの連戦の疲れが一気に出ていて明らかに体が重く動きも鈍かったです。
正直、一昨日までのジェイソンであれば、なんの問題もない試合だったと思いますが、あまりの体の動かなさに気持ちも落ちてしまい1stゲームを先取されます。
ジェイソンが良いショットで得点するとその直後にミスするというのを繰り返し、流れにも乗り切れないでゲーム終盤まで競り合ってしまうと相手のパフォーマンスも上がりやすい傾向にあるので、結果としてまたスタミナを削られる苦しい展開でした。
それでも、チームメイトから熱い応援をもらい気持ちを振り絞りながら最後まで走りぬき3-1でチームの勝利に貢献しました。
第2試合、ジェイソンからバトンを受け取ったキャサリンですが、スタートの入りは良い感じでバランスよく出来ていました。
フットワークの良い相手に対し、きっちりコートを広く使って動かしていました。
しかし、2ゲーム目に入るとボールが短くなり、ミドルコートからアタッキングされるシーンが多くなり、それに加えてミスが多く出てしまった事でこのゲームを失います。
ですが、3ゲーム目から相手が苦手そうなバックサイドのバックコーナーにボールを意識的に集めたことで相手のミスも増え最後までしっかりとゲームをコントロールしてました。
ここをしっかり3-1で勝ち切ってチームの勝敗を2-0としてくれました。
2連勝で迎えた第3試合。
ここで銅メダルを確定すべくエースの安成がコートに入ります。
高身長の相手に対し、序盤からスピード上げてテンポの速いプレーでロケットスタートをかけます。
しかし、中盤からそのペースに相手がアジャストしてくると安成の方がリズムを崩し追い上げられる展開になってしました。
ゲーム終盤に追いつかれる苦しい展開ですが、ここで相手選手が膝を負傷して治療の時間がはいったのは結果的に良かったです。
ギリギリのところで立て直せタイブレークで1ゲーム目を取ると、続く2ゲーム、3ゲーム目も動きの悪くなった相手に対し、慌てずしっかりと要所を抑えチームを勝利に導きました。
大会最終戦を勝利で飾ると共に銅メダルは死守しました。
結果から見ると最低限の結果を得ることは出来たが上位2か国との差が浮き彫りになってしまった部分はあります。
特に韓国はプレースタイルが過去の韓国プレイヤーのそれではなく、今のプロプレイヤーの多くが取り入れているハイペースで手数の多いスタイルに国単位でテーマ化されて取り組まれているような気すら感じました。
そしてジュニア世代が台頭しており実際に海外のトーナメントでも結果を出し始めています。
そうなると来年以降はもちろん、2026年の愛知・名古屋アジア競技大会に向けてもう一段階上のステージに来る可能性すらあるので警戒するとともに負けない強化をしていかなくてはいけないと感じました。
また、優勝した香港も選手層の厚さは当たり前でスキのないチームですから、TEAM JAPANも新戦力の台頭と切磋琢磨による相乗効果をベースに個人ではなくチームとして成長していけるようにしていきたいと思います。
【日本 対 香港】
3位決定戦
3-0
M3 佐野ジェイソン 3-1
W2 佐野キャサリン 3-1
M1 安成翔太 3-0
【最終順位】
優勝:香港、2位:韓国、3位:日本、4位:中国、5位:台湾、6位:マカオ、7位モンゴル
監督 松本淳