公益社団法人 日本スカッシュ協会

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2023.06.16

ナショナルチーム

<第22回アジア選手権個人戦 大会総括 渡邉聡美選手日本人初の銅メダル!! > 

アジア競技大会前の前哨戦となった今大会。
男子は前回大会の覇者Saurav Ghosal選手(IND)が欠場ということで、マレーシア対香港の構図かと思っていたらVelavan Senthilkumar選手がしっかりとその穴を埋めて選手層の厚さをみせていました。
今回出場した林、安成の両選手には個々にまだまだ課題が多くあり、その部分を埋めていくのは容易な事ではないですが一つ一つクリアしていかないといけないですし、それが出来た際には大きなジャンプアップも見込めるのではないかと思います。
特に林選手はフットワークやスッテプの改善かなと感じます。
スタミナ面のロスを防ぐためにもより効率的なステップワークが出来るようになると良いと思いますし、的確で最小の動きが出来ればショットの安定にも繋がりますから是非取り組んでもらいたいと思いました。
安成選手は昨年のアジア団体よりもショットセレクションのバランスが良くなったと感じ、コートを満遍なく使いながら得点できているケースが目立ちました。
ロングラリーも意図的に作れるようになっていますし、以前よりフィットネスも向上していると感じました。
今後はツアー等を積極的に参戦し、同等クラスの選手達に揉まれることで大きく成長すると思いますし、自分とサイズの変わらないNg選手のプレーから得るものも多かったと思うので今後に期待したいです。
女子に関しては、初の第1シードという立場で大会に挑んだ渡邉選手ですが、相当な重圧があったと思います。
どんなアスリートでもその状況下でハイパフォーマンスを出し続けることがいかに難しいかが分かった大会でもありましたが、見事、日本人初の銅メダルを獲得。
その経験をこの場で体験できたのも9月のアジア競技大会に向けて良い収穫だったと思います。
試合後に本人とも話しましたが、本人がいち早く試合を振返っていましたし、敗因についてもしっかりフィードバックしていたので大丈夫だと信じます。
また、緑川選手についてですが、個人的にシニアでの戦い方を見てきて、一番の課題はドライブのコントロールとフットワークの改善が特に課題かなと感じました。
ドライブは良い時と悪い時の差が激しく、ゲームによって大きくブレてしまうことが目立つので中々試合のリズムが安定していないように感じます。
それに、フットワークに関しても、プレッシャーをかけられて振られてしまった後に大きく逃げてしまったり、先読みしてウエイトがかかり逆を突かれることが多くみられたので、この部分は修正していけると更なるレベルアップに繋がるのではないかと思います。
9月に中国の杭州で行われるアジア競技大会に向けて林、渡邉、緑川の3選手は良い経験になったと思いますし、次世代をになう安成選手も次大会ではメインドローでの結果と明確な目標が出来た大会だったと思います。
ここで得た経験が経験で終わらないよう各選手はしっかりと結果につなげて欲しいと思いますし、我々スタッフは少しでも選手の力になれるよう環境整備を含めたサポートを行っていく事が大切だと思いますので、選手・スタッフ・サポーターの皆様が一致団結し“TEAM JAPAN”として一緒に戦っていきましょう!
最後になりますが、この遠征にご協力並びに応援して頂いた全ての方々に御礼申し上げます。
チームマネジャー&コーチ  松本淳

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