公益社団法人 日本スカッシュ協会

ニュース

2022.12.14

ナショナルチーム

2022女子世界選手権団体戦大会レポート⑥ 大会4日目 

今大会も4日目を迎え、予選プール最終日です。
日本の順位は1勝2敗となっており、今日の対戦相手であるフィンランドと同率の3位です。
今日の対戦結果が明日以降の順位決定戦に影響してくる負けられない戦いです。
 
試合順は2-1-3となっており、日本のオーダーは3連闘の杉本を休ませて、佐野を3番手に上げて試合に挑みました。
ここまで3試合全て最終試合に登場していた緑川が1番目で登場となり、昨日同様に緑川らしさを出していけるかが個人的にはポイントかなと思ってました。
ゲーム開始からリアクションも良くEmilia Korhonenのミスも絡んでリードして良いスタートを切ったところまでは良かったのですが、中盤から徐々に相手のドライブが良くなったのと緑川に力みがみられショットが短くなってしまったことで逆転を許してしまいました。
その部分を2ゲーム目の修正ポイントとしてしっかりセルフコントロール出来ていたことで、次ゲーム以降は終始リードを保った展開で勝ち切ることが出来たのはアジア選手権と世界選手権を通じて私が成長を感じた部分でした。
 
続く渡邉の試合ですが、世界ランキング45位のEmilia Soiniとのマッチアップ。
ここまで全てTOP50位以内と対戦してきている渡邉ですが連戦の疲れもみせずに序盤から圧巻の内容でした。
ドライブのベーススピードで押し切り、相手がロブとドロップで何とか流れを変えようとしますが
途中から戦意喪失させる展開で日本チームが勝利を収めました。
 
チームの勝敗が決してしまいモチベーションが難しい3試合目に佐野が登場です。
こちらに来てチーム事情から中々勝負試合に出場機会がなかったのですが、その分、誰よりもコートでの練習時間を過ごして、短時間でもレベルアップしようと準備していました。
佐野の相手はRiina Koskinenでフォアサイドのドライブが持ち味の選手です。
ゲーム開始から佐野が課題にしていたドライブラリーをしっかり行い良い流れで立ち上がります。
しかし、フォアサイドが得意な選手に対し、そのフォア側に配球が偏ってしまい、プレッシャーをかける前にフロントコートにアプローチしてしまうミスが多くなったのが勿体なかったポイントだと思います。
ゲームが進むにつれ、実力差も出始め、安心してみていられる展開に修正できたのは明日以降の順位決定戦に向けていい流れだったことでしょう。
 
これで予選プール全試合が終了し、日本チームは2勝2敗のプール3位で明日からは、各プールの3位同士で行われる総当たりの9位〜12位決定戦になります。
シード11の日本としては格上にオーストラリア(9)スイス(10)がいてこの2チームと午前午後に2試合行う予定です。
また、明後日には南アフリカ(12)との対戦が控えています。
こちらはシードこそ日本より下ですが、3か国とも紙一重で一切手が抜けない試合が予想されます。
毎回、世界選手権の団体戦にきて思いますが、ここからの順位決定戦が本当に大変で
本番!といっても過言ではないくらいなので、チーム一丸となって初の一桁順位入りを狙いたいと思います!!
 
チームマネージャー兼コーチ
松本淳
 
<試合結果>
日本対フィンランド
緑川 bt Emilia Korhonen 3-1
渡邉 bt Emilia Soini 3-0
佐野 bt Riina Koskinen 3-0
 
<明日の試合>
日本対オーストラリア 11:00〜(日本時間PM6:00〜)
日本対スイス     18:00〜(日本時間AM1:00〜)
試合順 1-3-2
 
※この事業は、競技力向上事業助成金を受けて実施されています。

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