公益社団法人 日本スカッシュ協会

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2022.12.11

ナショナルチーム

2022女子世界選手権団体戦大会レポート③ 大会初日 

今日から2022女子世界選手権団体戦が開幕しました。
試合日程は予選プールが4日間、順位決定戦が3日間の計7日間で行われます。
日本は5チームのプールに入っているので4日間、一日1試合のスケジュールで試合を行う予定です。
今大会は主に夜に試合が組まれていて、日本チームの試合は現地時間の17:30or19:30となっている為、午前中は練習を行えるような良いスケジューリングになっています。
 
ここからは今日行われた試合のレビューです。
日本チームの初戦となったフランス戦。
日本のオーダーは渡邉、緑川、杉本。
対するフランスMélissa Alves、Camille Serme、Coline Aumardとフルメンバーでした。
オープニングマッチとなった渡邉でしたが、世界ランキング32位のMélissaとスタートから激しいドライブの打ち合いになりました。
序盤は少しショットのコントロールに苦しみましたが、フロントコートへの的確なアプローチにより効率よく得点を重ねられました。
2ゲーム目に入り、渡邉のバックサイドからのクロスが甘くなりそこからフォアハンドの強打で崩され、中々リズムが作れなかったですが、3ゲーム目の後半と4ゲーム目でその部分を修正して勝利に繋げてくれました。
今大会4シードのフランスに日本が1-0と先制する形で良い流れがありました。
続く杉本は2ゲーム目以降、パフォーマンスが開花したかの如く、ラリーを続けるうちにショットのクオリティとムーブメントのリアクションが良くなりました。
2ゲーム目を取った時点でフランスベンチも顔色が変わり、反対に日本ベンチは勢いそのままの声援で完全にこちらの流れでしたね!
続く勝負のターニングポイントとなった3ゲーム目の8-8。
ここで接触が起きた際にColineが身に付けていた腕輪が切れるアクシデントがありゲームが中断しました。
再開後のラリーで杉本がショートドライブを鮮やかに決めたまではよかったのですが、Colineの気迫溢れるプレーの前に引き離されました。
この辺りはプロツアーを長年周り、修羅場を多く潜ってきた凄さだなと改めて感じましたね。
1勝1敗となって、チームの勝利は緑川に繋ぎます。
杉本のつけた勢いを背中に受けて、のびのびとプレーして欲しいとチームメイトも思っていたと思いますが、世界のトップクラスを長年経験してきたCamilleが一枚も二枚も上手でした。
緑川がやりたいと思っていることを先に隙なく潰し、ドライブの制度とパワーでTを制して試合をコントロールされてしまいました。
確かにチームの勝敗がかかっていたり、格上が多い世界選手権で自分の思った通りのゲームプランにならなくてプレッシャーが掛かってくるのは理解できますが、まだ失敗して良い位置にいる選手ですから、失敗を怖がらず、格上とプレー出来ることを楽しみに感じて思い切り良くプレーして貰えたらと思う内容でした。
結果として1-2でチームは敗れてしまいましたが、渡邉がエースとしてレベルアップしてくれた事で相手チームにも「1敗するともしかして…」というプレッシャーが生まれるため日本のチャンスは生まれやすくなったと思います。
まだ明日以降の試合結果でベスト8も狙えますから、今日の反省は修正し、良い流れはそのままに明日も頑張りたいと思います。
 
チームマネージャー兼コーチ
松本淳
 
<試合結果>
日本vsフランス
1-2
渡邉 bt Mélissa Alves 3-1
杉本 lost to Coline Aumard 1-3
緑川 lost to Camille Serme 0-3
 
<明日の試合>
日本対台湾 18:00〜(日本時間AM1:00〜)
出場順 3-2-1
▼大会の詳細はこちら
https://wsf.tournamentsoftware.com/sport/matches.aspx?id=A91902DD-782D-4C68-934B-DB594E31BA07
 
※この事業は、競技力向上事業助成金を受けて実施されています。

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