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2018.06.24
ナショナルチーム
第13回東アジア選手権大会レポート・最終日
早くも大会は最終日となり、最終戦は台湾との対戦です。
台湾は第1回大会から参加していて、その当時はお世辞にも強敵といえるレベルではなかったのですが、1番手のCheng選手を筆頭に地力をつけてきている国との対戦です。
<台湾戦>
冒頭に地力をつけてきているとお伝えしたのですが、それでもまだ日本チームとの差は大きく、遠藤選手を除いた4選手は順当にストレート勝ちで大会を終えました。
唯一、1時間近い熱戦になったのは一番手の遠藤選手対Cheng選手対戦カード。
Cheng選手はジュニア時代から代表入りし、長年不動の1番手として台湾チームを引っ張て来た選手で、とにかく豊富な運動量と無尽蔵のスタミナ、それと瞬間的なスピードで泥臭く粘り続けるのが特徴のプレイヤーです。
ボールに対するレスポンスが早い為、フェイント等が効きづく、ラリーも長くなる分1点を取るのにそれなりの労力を要するので、本当に厄介な選手と遠藤選手のマッチアップで試合がスタートしました。
第1ゲームは遠藤選手がTポジションにいる時間を多く作ることができ、主導権を握れたことで先勝しますが、第2ゲームに入りCheng選手のポジショニングが前に上がったことで一気にペースがつり上がり何度も苦しい展開になりますが競り勝つことが出来、ゲームカウントを2-0リードで第3ゲームに入ります。
しかし、ここから徐々にゲームの潮目が変わり始めます。
第2ゲーム終盤から少しづつ遠藤選手のスピードが上がらなくなったのを皮切りに、第3ゲームはCheng選手の早めの仕掛けとボレーで少しづつ崩され始めてしました。
ドライブが全体的に内側に入り甘くなってしまった分、遠藤選手が走らされる時間が増えてしまい削られてしまったのが結果として致命傷になってしまったと感じます。
その後、第4ゲームからは必死に状況を打破しようと遠藤選手は考えてプレーをしたいたと思います。
しかし、完全にラリーのペースを握ってしまったCheng選手はゲームが進むごとにミスの数も減り、スピードが落ちるどころか動きにキレが増してしまいました。
結果として3バックで敗れる形となってしまいましたが、最後の最後まで今やれることをやっていた内容だったと思うので本当に惜しい試合でした。
《台湾戦試合結果》
JAPAN beat CHINESE TAIPEI(4-1)
M3 Masaki Suzuki beat Chun-Ching Fu 3-0(11/2、11/4、11/7)
W2 Risa Sugimoto beat Yi-Hsuan Lee 3-0(11/3、11/0、11/3)
M1 Tomotaka Endo lost to Cheng-Yao Hsuang 3-0(11/6、15/13、7/11、8/11、2-11)
W1 Misaki Kobayashi beat Chiao-Chi Lin 3-0(11/4、11/8、11/5)
M2 Naoki Hayashi lbeat Sheng-Kai Chen 3-0(11/4、11/1、11/4)
◆大会総括◆
この台湾戦で今回の全試合日程が終了。
最終結果は3勝2敗の第3位となり、アジア選手権の結果をひっくり返せる結果には残念ながら繋がりませんでした。
ただ、今大会を通じて8月のアジア競技大会、その後に行われる世界女子団体戦、来年以降の国際大会に向けて各選手の現状と今後の課題が見てとれたのは本当に良かったと個人的には感じております。
また、私個人としても近年アジア関連の遠征に帯同が無かったので各国の育成状況や各選手の情報を観ることが出来たのはとても収穫の多い遠征だったのではと思います。
ここ最近、香港チームはおろか韓国チームにも後れを取ってしまっている日本チームも林、杉本両選手の大きな成長が見てとれ、過去の日本チームと比べてもしっかりと成長している気がしました。
決して今の戦力がアジアで敵わないわけではないと確信していますので、8月までの残りの期間を各選手がしっかりと準備し、今大会以上の結果を残してくれることに期待しています。
選手の皆さん、短い大会期間でしたがお疲れさまでした。
そして、日本から応援して頂いた皆様、本当に選手たちは頑張って戦っていますので今後ともどうぞ応援よろしくお願い申し上げます。
帯同コーチ
松本淳