公益社団法人 日本スカッシュ協会

トップ選手紹介ナショナルチーム

2019.08.26

東アジア選手権大会レポート・最終日 

《香港戦試合結果》
Japan  lost to  HongKong China(1-4)
M3  Naoki Hayashi lost to Alex Lau Tsz Kwan 0-3(8/11、9/11、3/11)
W2  Risa Sugimoto  lost to Tong Tsz Wing 0-3(9/11、8/11、2/11)
M1  Ryunosuke Tsukue  lost to  Leo Au Chun Ming 0-3(7/11、6/11、5/11)
W1  Satomi Watanabe  beat Ho Tsz Lok 3-2(11/7、7/11、2/11、11/8、11/9)
M2  Tomotaka Endo  lost to Henry Leung Chi Hin 1-3(12/14、6/11、11/9、5/11)
 
日本開催となった東アジア選手権もあっという間に最終日を迎えました。
対戦相手の香港はアジア選手権等でも常に上位にいる強豪国です。
今回参加している選手の中で特に目を引くのが昨年のアジア大会のチャンピオンのLeo選手。
そのLeo選手を軸に若手の強豪選手を揃えた布陣に日本チームがどこまで風穴を開けれるか挑戦しました。
 
チームのトップバッターとして先陣を切った林ですが、序盤からディフェンスをしっかり固めペースを作れました。ただ、ゲームの中盤から我慢が効かないラリーが目立ちはじめ要所を抑えられなかったのが痛かったです。
私の個人的な見解としては、ショットのスキルもムーブメントもレベルが高くなってきているのに、どこか心の中で「勝てないかな?」「ちょっと無理かな?」といったネガティブな思考が無意識に出てしまっているように感じ、自分が最初に決めた戦術や考えを最後まで自信を持って実行しきれないのが本当に勿体なかったなと感じました。
メンタリティーな部分なので本人しか分からない事ですし、変化を加えるのも難しいかも知れませんが、この試合をきっかけに変化が出てもらえたらと思います。
0-1で迎えた第2試合。
杉本が対戦したのは近々のPSAツアーでも対戦したTong選手で、力強いドライブが持ち味の選手です。
序盤から良いテンポでラリーを作れましたが途中からクロスのコースが甘めになり、杉本のドライブが短くなってしまったので主導権を握られてしまいました。
試合の中盤から相手のミスも増え流れを変えれそうな場面もありましたがここでも要所でミスが出てしまい一気に勝敗を持っていかれたのが痛かったです。
2敗となり後が無くなった試合目。机対Leo。
いつになくフィーリングがマッチしないでナーバスになる机に対して、淡々とやるべきことをやってくるLeo選手、3ゲームで31分の試合時間ながらLeo選手がミスした数はたったの3本。
それに対して机のミスは19本と大きな差になってしまってました。
このレベルになってくると不用意なミスは致命傷になると同時に自分が苦労して取った得点を台無しにしてしまいます。
互角に見えるようなラリーの応酬でもこれだとゲームを取る、試合に勝つのは厳しいという事を痛感する試合でした。
3敗となり、チームの敗戦は決まってしまった第4試合に登場した渡邉は昨年の香港選手権ベスト4のHo選手との対戦となりました。
渡邉も机と同様にショットのフィーリングがマッチせず、いつものベースラリーが作れなかったことでリズムの悪い展開が続きました。
それにより、淡々と攻めてくるHo選手に対してフラストレーションの溜まるラリーを繰り返し、2ゲームを落とします。
4ゲーム目にもう一度ベースのラリーを作ることに意識を持って行ったことで少しずつ流れを引き込むことが出来たので必要以上に苦戦しましたが逆転で一矢報いました。
大会の最終戦に登場した遠藤はスタートから積極的に相手の前に入りボレーで主導権を握ります。
この辺り、やるべきことが明確でしっかりそれをやってこれるのは遠藤の良さですね。
一進一退の攻防の中、勿体なかったのはやはりミスの回数。
勿論、そのミスの多くは無謀なアタッキングではなく致し方ないミスもあるのですが、最終的にそこの差がゲームが取れてる取れてないに関わっているのは明確で、ここを埋めれたらやはり強いと感じるプレースタイルだなと感じました。
全試合終わっての最終結果を前にると香港は24勝1敗と、負けたのは渡邉戦の一敗のみ。
アジア大会や世界選手権に挑むベストメンバーでない香港相手にこの結果は、まだまだ差が大きいと感じさせられ、準優勝ながら悔しさしか残らないのが私の本音です。
日本の選手個々もまだまだ成長できる部分はあると思いますし、私自身も今回の大会を通じてもっと出来ることがあると感じた分、次のシニア遠征では今回の悔しさを糧にチームが成長しより良い結果を出せる様フィードバックしていきたいと思います。
 
チームマネージャー&コーチ
松本淳

Asahi その感動を、わかちあう。
ダイナム
AGC株式会社
トレッサ横浜
PR TIMES
Admiral



※内田洋行は広告協賛です