公益社団法人 日本スカッシュ協会

ニュース

2019.07.26

ナショナルチーム

香港ジュニア2019 レポート-4 

7月25日(木)大会3日目

試合結果の掲載は、協会ツアー参加者をメインとしております為、個人参加選手は結果のみのレポートとなりますのでご了承下さい。

大会3日目が終了しました。
本戦では安成選手が見事勝利し、準決勝に進出しました。
渡邉選手、高橋選手は惜しくも敗退し、明日からの順位決定戦に回ります。
プレートでは安藤選手、緑川選手が勝ち残り、プレート優勝を目指します。

BU-19 準々決勝
安成翔太 beat【5/8】Lam Shing Fung Matthew (香港) 3-1(11-5,4-11,11-8,11-9)

強打とドロップの使い分けの上手い選手でしたが、1ゲーム目は展開の早さを抑えた安成選手のペースにうまくはまり、相手の前に立つことが多くなり、ドロップショットもほぼミスがない完璧に近い形で取ることができました。
2ゲーム目に相手がラリーのペースを上げてきて、安成選手の反応が遅れる場面が増えました。1ゲーム目とは対照的に相手のミスがなく、相手に振り切られる形で落としました。

ただし、ゲームを取ったMatthew選手の様子は、オーバーペースになっているようでしたので、3ゲーム目に展開のスピードは合わせながらも長いラリーを意識しました。
無理に展開の早さで押し切ろうとしてきましたが、安成選手がロングラリーを意識し続けたことが大きかったです。
それまでカウンターされていたクロスドライブの使い方も修正できたことで、相手を左右に振る場面が増えました。
ゲーム後半にオーバーペースの影響で相手の足が止まり始め、ラリーのペースが落ちてきたところを逃さずゲームカウント2-1とリードできました。

4ゲームは序盤に相手のドロッショットが安定したこと、安成選手もフロントに無理に仕掛けるケースも見られ、中盤までリードされました。
ゲーム中盤に再度ロングラリーを意識できたことで相手の足が止まり、最後まで我慢した安成選手が勝利し、香港ジュニアベスト4進出を決めました。

BU-17 スペシャルプレート戦 1回戦
【9/16】安藤優太 beat【9/16】Darwish Ibrahim (カタール) 2-1(11-7,11-13,11-5)

1ゲーム目は相手のミスが多く、ロングラリーをしていくと自滅するパターンでしたが、2ゲームが特にバックハンドのドライブが安定せず、バックハンドを意識しすぎてしまい、自ら苦しくなる展開となりました。
3ゲーム目も前半は競りましたが、後半また相手のミスが増えて勝ち上がりました。
また相手がコースが乱れている時に、もう少しボールを抑えられるようになると優位に進められるかと思います。
上手く打てないことにナーバスになりすぎて崩れないようにしていくことも今後の課題となります。

クラシックプレート戦 1回戦
加藤 綸 beat Fok Ho Tin (香港) 2-0(12-10,11-9)

クラシックプレート2回戦
加藤 綸 lost to Yip Tsz Ho(香港)0-2(11-4,11-2)

クラシックプレート1回戦の1ゲーム目の入り、相手選手のドライブショットへの対応に慌ててしまい3点リードされる展開が中盤まで続きましたが、冷静さを取り戻しドライブの長さをコントロールする事ができゲームを取る事が出来ました。2ゲーム目、相手選手の足が後半から止まりロングラリーもしっかりと点数を取る事が出来2回戦目に勝ち進みました。

2回戦では1ゲーム目、ドライブにスピードのある相手選手に対して喰らいついていったのですが、中盤からのエラーが多く出てしまいディフェンスのショットを丁寧に打つ事が出来ませんでした。
2ゲーム目、ボールの長さを意識して打つようにしようとコートへ入り、プレッシャードライブを打つシチュエーションまでは作れたのですが、次のショットを考える事が出来ずに点数に繋げる事が出来ませんでした。
自分が打ったショットの意味を理解して、次のリアクションに繋げられるようになれる事がこれからの課題です。

クラシックプレート戦 1回戦
佐野 Herring Jason lost to【9/16】Lee Raon (韓国) 1-2(11-9,7-11,13-11)

昨日の疲労も大きく、身体が重い状態での立ち上がりとなりました。
それでもホールドしてのドライブで左右に振ることができたこと、相手のイージーミスも多く、1ゲーム目を取ることができました。
しかし2ゲーム目から足のダメージの影響も大きく、フォアサイドでの失点が増えました。
フロントコートに仕掛けた後のリカバリーができず、カウンターでの失点も目立ちました。
最後のゲームも同じような展開で、後半動きが良くない中で我慢し続けましたが、あと一歩及ばずの敗戦となりました。

GU-19 準々決勝
【3/4】渡邊 安佑未 lost to【5/8】 Rosli Amirah Rusydina (マレーシア) 1-3(8-11,11-9,9-11,2-11)

序盤硬さがありリードされる形で始まりましたが、中盤から安定していきましたが、逃げ切られる形でゲームを落としました。
しかしゲーム後半から相手のボーストショットやドロップへの対応も良くなっていました。
2ゲーム目も相手のフロントへのショットに対して、ピックアップも良くできていて、ロブショット等高さもうまく使うことができており、相手の良さを消すことができていて、逆に相手を背負うシチュエーションも増やすパターンが増えました。
ここまで相手のフロントショットに対して辛抱強くピックアップし続けてきましたが、徐々にストップ動作も悪くなってきていました。

3ゲーム目も立ち上がりから冷静にプレーできており、7-2までリードしました。
ここから足が動かなくなってきた渡邉選手のミスが続き、修正できないままこのゲームを落とす形に。4ゲーム目もその悪い流れを断ち切れず、準々決勝敗退となりました。

惜しくも敗退となりましたが、3ゲーム目の7-2までの内容はとても良い形でしたので、悔しさも大きいですが、渡邉選手の成長が見れた試合となりました。
この経験を明日以降の試合や今後の大会にも生かしてもらいたいです。

GU-17
準々決勝
【5/8】高橋 楽歩 lost to A Nityanandan Shasmithaa (マレーシア) 0-3(5-11,5-11,4-11)

1番シードA Nityanandan Shasmithaa (MAS)との対戦となりました。
少し硬さもありドライブが短くなったため、前に立つ事が出来ずに1ゲーム目を落としてしまいました。
2ゲーム目、ドライブの長さを修正し高さを出して時間を作る事、しっかりとプレッシャーをかける事を明確にしてプレイする事を確認しコートに入りました。
中盤までは意識しながらプレイ出来ており、相手選手を背負えるシチュエーションも作れウィニングショットに繋がっていました。
中盤以降から、相手選手のフロントショットに対して同じようにフロントショットを使う事が多くなり走らせれてしまう事がありゲームを取られてしまいました。
3ゲーム目に相手選手のフロントショットに対してバックコートに打つショットを増やし、時間をしっかりと作る事が出来たため長くなるラリーが多くなりました。
高橋選手の攻撃できるシチュエーションも増え、相手選手を前後に振る事が出来ていたのですが、最後のウィニングショットを中々とらせて貰えなかったです。
ゲームを重ねる毎に、我慢しながらラリーを続ける事が出来ていたので、1ゲーム目から意識出来るようになれる事が課題となります。

GU-15
スペシャルプレート 1回戦
【9/16】緑川あかり beat【5/8】Chen Yu Jie (マレーシア) 2-1(9-11,12-10,11-9)

ペナンジュニアで対戦したChen Yu Jie (マレーシア) との再戦となりました。
ペナンジュニアでは惜しくも敗退しましたが、見事リベンジを果たす事が出来ました。
1ゲーム目、相手選手のドライブにしっかりとついていき、ドロップショットを使えるシチュエーションでしっかりとウィニングショットを取る事が出来、9オールと競い合ったのですが、最後の2点緑川選手のルーズになったショットを絶妙なクロスドロップ、切れのあるバックハンドのショートドライブが決まりゲームを取られてしまいました。
2ゲーム目もスタイルを変えずに、相手の選手をバックコーナーへ引っ張りながらドロップショットを使う事を繰り返し点数を重ねていきました。ボーストもいいタイミングで使う事が出来、先にゲームボールを握ったのですが、相手選手も冷静にプレイを続けタイブレークとなりましたが、緑川選手の集中力が最後まで途切れる事がなく2ゲーム目を取り返しました。
3ゲーム目、点数をリードされる場面もありましたが、冷静にショットをセレクト出来ており、相手選手の切れのあるショートドライブに対してもしっかりと反応する事が出来ていました。ドロップショットを使うタイミングも良く、相手選手が拾いにこない場面も多々ありショットをしっかりとコントロール出来ていたと思います。
最後まで伸び伸びと集中力が途切れる事がなく、見事リベンジを果たしました。

クラシックプレート 1回戦
鈴木 音色 lost to Yeung Wai Leng (マカオ)0-2(16-14,11-4)

昨日の試合より足も動いていて、序盤からしっかりドライブも打てていました。
シーソーゲームで終盤まで来てそのままタイブレークに入りました。
タイブレークでも互いにゲームボールを握りながらも決まらず、最後は押し切られる形で落としました。1ゲーム目の内容は悪くなかったですが、このゲームを落としたことで流れも持っていかれたように感じます。
また2ゲーム目の序盤に足を軽く捻ったところで集中が切れてしまい、そのまま流れを戻すことができず敗戦となりました。

特に相手が前に立った時のリカバリーの遅れがあり、ドロップショットでの失点が多くなる等、フロントコートへのボールの対応は今後の課題にもなっていくかと思います。

BU-11 コンショレーションプレート 1回戦
【9/16】仮屋園舜策 beat【9/16】Faderol Hisam Fadhlin Raiyan (MAS) 0-2(5-11,9-11)

〈緑川あかり コメント〉
今日の試合は、今まで勝てなかった相手に勝てたので嬉しかったです。前に対戦した時と違って、ボレーに入る事が出来、ドロップを使う事も出来たので勝てました。前半の入りがまだまだなので明日の試合は前半から動けるようにしたいと思います。

〈鈴木音色 コメント〉
今日対戦した相手は去年のジャパンジュニアでも戦った相手でした。
1ゲーム目のタイブレークが続いた場面と、2ゲームに足を痛めてからの集中力が足りなかったです。また、大事な場面でのミスがあり、それもこれからの課題だと思いました。昨日よりもドライブはよかったですがフロントコートの対応や集中力など前からの課題を改善していかなければいけないと思いました。

帯同コーチ 西村、吉留

ドローや試合結果は、以下のサイトから見ることができます。
http://drawsystem.hksquash.org.hk/public_Organization.php?action=doStart&match_id=190

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