公益社団法人 日本スカッシュ協会

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2021.12.06

ナショナルチーム

第20回アジア選手権団体戦大会レポート7 

大会最終日(表彰式)

 

アジア選手権団体戦が幕を閉じました。

最終結果は、男女とも3位という素晴らしいものとなりました。

また、今大会はコロナ禍という今までに経験したことのない環境で開催された大会でしたが、選手たちはそれに順応していきましたし、個人としてもチームとしてもハイパフォーマンスなメンバーだったと感じています。

それでは、男女それぞれ簡単に振り返ってきたい思います。

 

女子は、アジア3位のポジションを守り抜いたかたちとなります。

正直なところ、大会前にチームとしては以前のチームよりは戦力的にダウンしていたと思っていました。

それは経験値の部分で大きかったと思っていましたし、実際に大会を終えてそれを確認しました。

渡邉選手は、チームのエースとして風格も出てきて、プレー面はもちろんですが、海外生活の長さを生かして生活の面でもチームをリードしてくれていました。彼女の存在は、チームには不可欠であり、今後もしばらくは彼女を核としたチーム作りになってくると考えています。

杉本選手は、今回様々な精神的プレッシャーと戦いながらの遠征となりました。今までの3番手から2番手というポジションに変わったことで、大きな責任感を感じていたと思います。また、それに加えてかなり久しぶりの国際大会というステージで、試合勘というものを見失ってしまっていました。大会が終わって本人もそれを感じており、それをどう克服していくのかがプレーのレベルアップとともに課題となってくると思います。しかし、最も大事な韓国戦では実力を発揮してチームを勝利に導くところは、今までの代表経験が生かされたと感じています。また、この苦しんだ経験は、今後の成長に必ず生きてくる経験であったと思います。

緑川選手は、シニア代表初選出という中で、今後を期待させるには十分なパフォーマンスを発揮してくれたと感じています。最後の試合では、アクシデントにより怪我をしてしまい、最後まで100%の勝負はできなかったことは残念でしたが、16歳という年齢でシニアの代表戦を戦えたことは、これからの成長に大きくプラスになってくると思います。尚、怪我は軽傷で済んでおります。

高橋選手は、ジュニアでは団体戦を経験していましたが、シニア代表というステージは、ジュニアのそれとはレベルが数段階違ってくることを体感したと思います。それを今経験することで、日常の練習やトレーニングも変わってくると思いますし、このステージで戦い勝つことの大変さを知れたことで、今後の成長に期待ができると考えています。

 

男子チームは、常にチームとしてどうやって戦っていくのか!?ということを考えながら、自分たちでマネジメントを行える集団であったと思います。

世界ジュニアで6位になったメンバーを3人有しており、世界で戦えるという自信を持ったメンバーでしたし、各選手がそれぞれ海外経験も豊富だったことで、チームとしても完成されていたと思います。

小林選手は、間違いなくプレー面でチームを強く牽引してくれました。

それと同じくらい大きかったのは、彼の存在が相手にプレッシャーを与えたこと。そして、チームに勇気を与えてくれたことだったと思います。

遠藤選手は、常に冷静で客観的な視野でチームを支えてくれました。

プレー面でも、ゲームコントロールは非常に長けており、プレッシャーのかかった場面でも信頼して任せられる職人のような存在でした。小林選手のアグレッシブさと、遠藤選手の冷静さがこのチームの軸になっていたと感じています。

机選手は、今回コンディションの関係で出場機会は少なかったですが、大一番で大きな仕事をやってのけてくれました。彼が3番手にいることで、チームとしては戦いやすく、多くのオプションを生むことができました。

林選手は、4番手として、そしてチームリーダーとして非常に大きな仕事をしてくれたと思います。プレーでは4番手の選手がやるべき仕事をほぼ完璧にこなしてくれました。そのおかげで、勝負のパキスタン戦に全力でぶつかっていくことができました。

 

こういった、実際のコートで戦っていない選手の存在も、その試合においてはチームの勝敗に大きく影響します。

そういった意味でも、今回のチームは、男女ともに全員が自分の役割をしっかりこなし、プレーする選手はコートでしっかりパフォーマンスを発揮してくれた結果として3位というものを手にすることができたのだと感じています。

来年には、アジア選手権団体戦2022とアジア競技大会が控えています。(今回のアジア選手権団体戦は2020年の大会が延期されたものです)

ナショナルチームとしては、それに向けてすぐにスタート切ることになります。

今回の結果を自信として、更に上を目指すために何が必要なのかを考えて、挑戦していきたいと考えます。

今後も、ナショナルチームのサポート及び応援をよろしくお願い致します。

 

チームマネージャー 佐野公彦

 

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