公益社団法人 日本スカッシュ協会

トップ選手紹介ナショナルチーム

2019.05.05

アジア選手権個人戦・大会4日目レポート 

今日はメインドローの準決勝4試合とプレート戦の準決勝が行われました。
 
<女子:Consolation Semifinals>
杉本梨沙 lost to Chan Yiwen(MAS)0-3(6-11,9-11,2-11)
日本選手で唯一試合があった杉本選手ですが、プレート戦は残念ながら準決勝敗退となりました。
対戦相手のChan選手はPSAランキング139位。
ショット、ムーブメント、スピード、パワーとも平均的に穴が無く流れに乗せたくない選手に感じました。
ゲーム開始からどこかショットのフィーリングがしっくり来ていない感じの杉本選手。
ドライブラリー中心のラリーで組み立てを作っていきたいところだったのですが、ドライブの高さとコースが甘くなったところをショートドライブとドロップで崩され失点を重ねてしまう展開になってしまいました。
2ゲーム目に入る前にストレートラリー主体でベースを作っては?と話したのですが、本人はストレートのコントロールに違和感を持っていたためクロスを打つ際はボレーさせない事と大きすぎて後ろで時間を作らせない意識をと話してスタートしました。
1ゲーム目に比べ、クロスドライブやクロスロブが増えたことで幾分コートを広く使え少しずつ杉本選手にもリズムが生まれます。
1ゲーム目は失点が多かった左前のエリアもしっかりとケア出来ていましたし、ドライブのプレッシャーで相手のミスも誘えてました。
しかし、序盤に左サイドで多く失点していた事と2ゲーム目に入りケア出来ていたことで、逆サイドを意図的に使われそこから得点され始めます。
アジア選手権に出場してくるレベルだと1ゲームごとの戦術変更だけでなく、1ゲーム中にも相手の出方やそこまでの自分の配球を加味して組み立てやペースチェンジを行っていくスキルは当たり前になってきますし、昨日の渡邉選手も3ゲーム目にペースを吊り上げられてしまい流れが変わったのもこれに繋がるものです。
この逆サイドの展開からの失点で、このゲームを競りながら落とし3ゲーム目に突入。
ベースのドライブラリーがこのゲームでも修正しきらず、リズムが最後まで作り切れない中で攻めに行ったボールがことごとくミスになってしまい、終始らしくない展開でこの試合を落としてしまいました。
この結果により杉本選手はプレート戦3位で今大会を終えました。
 
ここからは今大会の総括になりますが、今回、昨年の全日本戦選手権の優勝、準優勝者がエントリーし、日本スカッシュ史上初のメダル獲得を狙ったのですが目標に届かない結果となってしまいました。
しかし、昨日行われた準々決勝を惜しくもフルセットで落としてしまった渡邉選手のプレーには将来訪れる渡邉選手の完成形の片鱗と可能性を大きく感じましたし、それがコンスタントに意識してコントロールできるようになれば、2年後のアジア選手権で必ずメダルを獲得できると確信しました。
また、今までアジアのTOP8の厚い壁を崩せていなかった男子ですが、遠藤選手は格上の選手に対してもしっかりと自分のゲームメイクが出来ていて互角の戦いが出来ていましたし、机選手に限っては世界ランクの50位くらいまでは互角以上に戦えるようなスピードとショットクオリティでプレーできていた手ごたえが収穫だったと思います。
今回対戦したGhosal選手クラスに挑むには単純なスピードやオフェンス力だけでなく、高いショットクオリティを継続できるスキルやメンタル、それに逆境からたった1ショットで戦況を五分にもどすディフェンスショットのクオリティといった高いハードルをクリアする課題が垣間見えました。
杉本選手も課題であったムーブメントが徐々に改善されてきており、実際に球出しで受けていたショットのキレも以前に比べて格段に良くなっていると感じます。
今後の課題としては全体的なゲームメイクにメリハリをつけることが最重要かなと思いました。
大会始まる前に少し新しい取り組みを本人が言っていたので、それを今までのプレーに早くマッチングさせてクオリティを上げていって欲しいと思います。
今後は8月に日本で東アジア選手権が予定されていて、今回のメンバーが中軸になると思いますし、男子は12月に世界選手権の団体戦。来年にはアジア選手権の団体戦と遠征が続きます。
そこで今回の経験と課題をもって各選手とも更なるレベルアップに期待したいです。
最後になりますが、日本からライブストリーミングでの中継や結果等で各選手を応援して頂いた皆様、ならびに関係各所の皆様方に心より御礼申し上げ大会のレポートを締めくくらせて頂きます。
本当にありがとうございました。
 
帯同コーチ 松本淳

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