公益社団法人 日本スカッシュ協会

トップ選手紹介ナショナルチーム

2018.09.13

女子世界団体選手権レポート-4 

POOL戦の第2試合は日本よりシードが下のフィンランドとの対戦です。
TOP8入りを目指す日本としては絶対に負けれない戦いで、昨日温存した小林選手を投入した今大会のベストオーダーで挑みました。
今日の対戦順は1-2-3となっており、明日のニュージーランド戦を考えると3番手の杉本選手にプレッシャーをかけたくなかったので、しっかりと1、2番手で2勝することがテーマとなりました。
 
<POOLⒷ・フィンランド戦>
JAPAN  3-0  Finland
渡邉(聡) 3-0 Emilia Soini (11-2.11-7.12-10)
小林 3-0 Emilia Korhonen(11-1.11-4.11-8)
杉本 3-0 Riina Koakinen(11-4.11-4.11-9)
 
負けられない戦いの先方を担った渡邉聡美選手。
試合開始から良いリズムで入り、相手のリズムが乗り切らないうちにしっかりと1ゲームを先取します。本当に出だしの安定感が出てきたなと感じられる内容でした。
しかし、2ゲーム目に入り、ボールの弾みが一気に悪くなり全体的にペースも遅くなったことでラリーの長さが短くなりはじめ、お互いフロントコートに仕掛けたボールをカウンタードロップし得点するケースが多くなります。
このラリーの少なさが余計にボールを飛ばなくしたことで、バックコートに流すとボールが死んでしまうのでお互いちょっと強引なボレーカットやフロントコートの仕掛けが多くなり結果としてミドルコートより前の攻防に偏ってしまったのがペースを戻されたしまった原因であったと思います。
最終的には相手のミスに助けられゲームを取ることが出来ましたが、相手のリズムが良くなってしまったのは少し嫌な部分でした。
3ゲーム目に入る際にドライブの長さを重点に置いたんですが、中々ボールを思い通りに伸ばすことが
出来ず、結果として2ゲーム目同様ミドル・フロントコートでの応酬になってしまいました。
勿論、渡邉選手の方がミドルコートでスペースを確保している分、得点率は高いのですが、カウンターショットでの失点率も高くなってしまったのは反省点として残る部分だったと思います。
タイブレークになりはしましたが、しっかり勝ち切れたので後ろに良い流れは作ってくれました。
 
第2試合は今大会初出場の小林選手。
正直、この試合は圧勝の内容だったので書くことがあまりないのですが、、、
1ゲーム目、2ゲーム目に関してはドライブの長さ、ショットセレクション、ポジショニングなど高いレベルで行えてました。
特に飛ばないボールを強引にパワーで打ち切るのではなく、しっかりとラケットで捉えてスピンでボールを伸ばす高い技術力はグラスコートでの経験値の多さでしょう。
3ゲーム目は11-8とスコアは競ってしまいしたが、終始余裕をもったラリー展開だったので最後まで安心してみていられる内容であったことは間違いありません。
 
昨日に引き続きチームの勝敗が決まった後の出番となった杉本選手ですが、明日の大一番に向けて3連勝でしっかりと勢いをつけたかったので気を引き締めてゲームに入りました。
渡邉、小林選手同様に1ゲーム目の入り方は良いリズムで入ることが出来、得意のショートドライブが良くキレてました。
2ゲーム目に入っても前後のバランスよくロングとショートドライブのコンビネーションで得点出来ていましたし、動きのリアクションもしっかりとれていたのでピックアップも良かったと思います。
3ゲーム目に入り、相手のバックハンド側のドライブが良くなり若干差し込まれるシチュエーションが増えたことで流れが相手に行きかけましたが、ラリーを重ねるごとにしっかりと修正し最後はきっちり勝ち切りました。
 
◆総括◆
何度も言い続けていますがTOP8を狙う日本としてはシードが下のフィンランド相手に絶対に負けられない試合でした。
少なからずプレッシャーがかかる中で、レギュラーの3人が実力を出してしっかり3-0で勝ち切れたのは先日のアジア大会のメダルのかかった試合を経験しているからかも知れません。
明日はいよいよPOOL戦の大一番であるニュージーランド戦です。
ニュージーランドは世界ランキング4位のJoelle King選手を擁していますので、総力戦が見込まれます。
明日の試合順は1-3-2となってます。
日本のオーダーは隠すことなくベストオーダーの渡邉、小林、杉本で挑みます。
試合開始は現地時間14:00~(日本時間15:00~)グラスコート1です。
史上初の世界選手権TOP8入りをすために全選手が120%を出し切れるようサポートしたいと思いますので、日本の皆さんも選手に応援よろしくお願い致します!!
 
監督 松本淳

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